VRレビュー PSVR、HTC Vive、Oculus Riftを徹底比較、購入するならどれ?

2017/02/13
PSVR HTCvive OCulusRiftの画像

2016年から続々登場しているハイスペックなVR HMD(バーチャルリアリティ ヘッドマウントディスプレイ)。 その中でも特に性能が高いのはPlayStation VR(プレイステーション VR 以下PSVR) HTC vive(エイチティーシーバイブ) Oculus Rift(オキュラスリフト) の3機種です。 話題の商品だけあって、買う前に比較したい方やただ気になっている方、沢山いらっしゃると思います。

しかしとても高価ですし、プレイステーション VRは入手自体が難しいですよね。 体験に行ければいいのですが、必ずしも体験ブースが近所にあるわけでもありません。

そこでVR工房にある3機種を実際にプレイして以下のポイントをレビューしてみました。

最後に3機種それぞれの評価をまとめましたので、 それぞれを比較したい方などは是非参考にしてください。スペックじゃわからない実際のプレイにも言及していきます。

VR担当画像

VR担当プロフィール

PCゲーム大好きな駆け出しWEB担当。
PSVRとHTC viveとOculus RiftをプレイしてVRに目覚め始めています。

比較した10のポイント

実際の使用感

HTC vive > Oculus Rift = PSVR

個人的に一番よい装着感だったのはHTC viveです。ゴムバンドでしっかりと固定するので安定感があり、 動いても気になりません。顔に当たる部分がやわらかいウレタンで出来ているのでフィット感もGOOD! 外の光が一切入らない設計もすばらしいの一言。 ただ一番重く感じました、重量というより、重心が前にある感じです。

HTCviveゴーグル部分の画像。 やわらかいウレタンが顔にしっかり密着します。

Oculus Riftは設計自体はHTC viveと殆ど同じで、顔にあたるウレタンが硬いのが違いです。 特徴として、鼻が当たる部分が大きく空間をとっている為、外部の光が入りやすく没入感が弱いです。 これが欧米人のような鼻の高い方を元に設計しているのか、または隙間ができる仕様なのかはわかりません。 ただし、鼻部分からリアル空間を把握できるので、立ちながらのプレイなどでは安全性が高いと思います。 重さはあまり感じません。一番軽く感じ、重心バランスも違和感なかったです。

OCulusRiftゴーグル部分の画像。 硬いウレタンですが装着感は悪くありません。

PSVRは上記2機種とは違った固定方法をとっています。 上記2機種はゴーグル部分が顔に圧着される感覚ですが、PSVRは固定を頭のバンドだけで行い、 ゴーグルは目の前にありますが肌に圧着はされません。人によってはこちらの方が快適でしょう。(特に女性など) 光を遮断するためにゴムのようなヒダが出ていますが、顔に圧着されるわけではないので、多少光が入ります。 重量についてはOculus Riftよりは重く感じますが、重心バランスのおかげか実際より軽く感じます。

PSVRゴーグル部分の画像。 固定はバンドのみで行います。

映像のなめらかさや解像度

Oculus Rift ≧ HTC vive > PSVR

HTC viveとOculus Riftは片目1080×1200で両目で見ると2K相当の画質です。 PSVRは両目でHD(1920×1080)の画質となっています。

画質に関してはHTC viveとOculus Riftに軍杯があがりますが、PSVRも十分高画質なVR体験ができる画質です。 前述の2機種を見た後だと輪郭のギザギザ感や細かい文字のボヤけ具合が少し気になるかなという感じです。
あくまで個人の感想ですが、HTC viveよりOculus Riftのほうがインターフェースなどのクオリティが高いせいか、 クッキリと精細な印象を受けました。繰り返しますが解像度は同じです。

Hz(1秒間に何枚の画像を使って動画を表示するか)は動画の滑らかさにかかわってきます。 HTC viveとOculus Riftは90hz、PSVRは120です。視野角(視界の幅)はHTC viveとOculus Riftは110度、PSVRは100度です。

HzはPSVRの一人勝ちですね、普通にプレイしているだけだとそこまで違いは感じられませんでしたが、 ためしに頭を激しくふってみると、「おぉ!確かに滑らか。」と感じられます。視点移動の激しいゲームなどでは大きく違いが感じられるでしょう。 視野角は大きな違いを感じませんでした、言われないとわからないレベルです。

VR(バーチャルリアリティ)の没入間

HTC vive >> Oculus Rift > PSVR

現在HTC viveが飛びぬけて優秀です。理由はルームスケールです。 HTC viveのルームスケール機能は部屋全体をVRのプレイエリアとして設定することができ、センサーを対角線上に置くと最大で 5 m × 5 mのプレイエリアを設定できます。25 m²なので15.09畳です。どれだけ大きいかわかって頂けると思います。

HTCviveの公式のプレイ動画です。

VRを見るのではなく、VRの中に入る感覚は体験すると他に戻れなくなります。というかなりました。 他にもVRの画面の中にセンサーやコントローラーが視覚的に表示され、いちいちヘッドセットを外さなくても位置がわかります。 コントローラーは体感プレイを視野に入れたVR専用なので没入間を高めるのに一役買っています。

Oculus Riftは付属センサーが一つなので、現状そこまで大きな範囲はカバーできせん。

Rift設置のイメージ Oculus Riftの設定画面です。センサーを一つだけ目の前に設置しています。

ただOculus Riftからは追加のセンサーが販売されており、センサーを追加することでHTC viveに匹敵する体験が可能です。 周辺機器を購入しないといけない事を考慮してHTC viveより低い位置付けになっています。 付属コントローラーがOculus Remoteという簡易コントローラーとXboxコントローラーなので、体感プレイには乏しいのですが、 これまた周辺機器としてOculus Touchが出ています。後述しますが体感プレイの没入間を高めてくれます。

PSVRは没入感という意味では上記2機種の方が高いです。 センサーは目の前に数mとOculus Riftの箱だし状態に近い感覚でした。コントローラーが PSコントローラーで今までのゲームプレイのように操作する形式なので、VRの空間に入るというより、VRの空間を眺めてゲームをプレイする感覚です。
没入感よりも動かずに今までのコントローラーでVRをプレイしたいという方にはオススメです。

あまり話題に上がりませんが、PS moveという周辺機器でVRコントローラーの代用ができます。 後述のコントローラーの章で取り上げています。

コントローラーの違い

(Oculus Touch) > HTC vive >> Oculus Rift ≧ PSVR

HTC viveはVR専用のコントローラーが付属しています。専用設計だけあり体感的に使用できます。 感覚としてはVR空間の中の仮想の手を操作する感じです。割と直感的で遅れもないので違和感はありません。

HTCviveコントローラーのイメージ。 こんなイメージです。

Oculus RiftはOculus Remoteという簡易コントローラーとXboxコントローラーが付属しているのですが、 簡易コントローラーではあまり操作はできないので、実質Xboxコントローラーでプレイすることになります。

Oculus Remoteのイメージ Oculus Remoteを操作している画像です。ゲームはXboxコントローラーを使います。

このままではあまり没入間はありませんが、Oculus Touchを導入すると操作感が劇的に変わるようです。 Oculus Touchは体感プレイを前提に設計されており、前述のHTCviveのコントローラーよりさらに直感的に プレイが可能なようです。買う際は是非Oculus Touch同梱モデルを検討してみて下さい。 Oculus公式よりOculus Touchの動画が公開されています。

PSVRはPS4のコントローラーを使用します。VR感は少ないですが、ゲームをプレイする上では完成されているコントローラーなので 操作性はとてもいいですね。

古い機種になりますがPSmoveという周辺機器を使うとVR専用コントローラー的な使い方ができるそうです。 ただ専用ではないので今後VR専用のPSVRコントローラーが出ると見ています。

ルームスケールの違い

HTC vive >> Oculus Rift > PSVR

ルームスケールのイメージ

ルームスケール(プレイエリアに設定できる広さ)はHTC viveがトップです。圧巻の25 m²(15.09畳)です。 Oculus Riftもセンサーを追加していくと近い状態になりますが、それでもHTC viveが一番ですし、センサーを追加するたびに センサー代9800円(2017/2/10時点)かかります。 ですのでルームスケールを重視するならHTC viveが断然お勧めです。

PSVRは他2機種のように動き回るような使い方は難しいです。 あくまで着座位置で視点を動かす事を想定しています。

対応しているプラットフォーム

現時点では評価できず

各HMD事はそれぞれ専用のプラットフォームを持っております。

  • PSVR:PS Store

  • HTCvive:Vive port steam

  • OculusRift:Oculus Store steam

PS Storeは完全日本語のプラットフォームなので最も使いやすいと言えるでしょう。今後のコンテンツ量にも期待が持てます。

steamはオープンなプラットフォームなので、HTC viveでもOculus Riftでも利用する事ができ、コンテンツ量も膨大です。なにせ世界規模で 最大クラスのゲームプラットフォームです。PSVRも今後対応しないかと期待を寄せています。ソニーさん期待してます。

steam 唯一やっかいな点は、日本語版アプリでも英語が各所に残る事です。慣れるまでは苦労するかもしれません。

Vive port と Oculus Store はどちらも各VR機器専用のプラットフォームです。Vive portは日本語に対応していますが 英語がメイン、Oculus Storeは完全に英語だけです。steam同様慣れるまでは苦労しそうです。

対応しているアプリ

HTC vive = Oculus Rift ≧ PSVR

HTC viveとOculus RiftはPCに対応しているVRコンテンツには殆どアクセス可能です。(スマホ系はできないものもアリ) 例えばPCで個人で制作したVRコンテンツを公開して誰でも遊べるといった事も今後増えると思います。 両者とも今後幅広く対応していくことは間違いないです。

PSVRは他2機種とは一線を画しており、PCコンテンツにはアクセスができません。ただyoutubeの360°動画や、Blu-ray 3Dコンテンツに対応したりと 少しずつ増えているようです。そしてコンテンツ配信をソニーが管理すると言う事は プレイする上で安心と動作保障がついて来るような物なので、設定や導入で困ることはないでしょう。 設定が煩雑な2機種に対して大きなメリットです。

セットアップの簡単さ

PSVR >>> Oculus Rift >> HTC vive

ダントツで一番簡単なのはPSVRです。PS4ですと誰もが同じ動作環境なので、エラーが起きにくいです。 完全日本語化されていますし、サポートも期待できます。詰まる箇所はないでしょう。
Oculus RiftとHTC viveは慣れていない方にはとても難しいです。特にエラーが出たときなどは場合によっては英語でしかエラー対策ページがないかもしれません。
そういった部分に不安を感じる方や、手軽に導入したい場合はPSVRがオススメです。

Oculus Riftは比較的簡単でした、要因としてインストーラーが非常によく出来ているという点が挙げられます。 全編英語なのは厄介ですが、難しい単語はないので画像を見つつ進めればさほど難しくはないと思います。 どうしても英語がわからなかったら機械翻訳しちゃいましょう。

Oculus Riftの設置からセットアップをまとめた記事はコチラ
OculusRiftの設置でもう迷わない!セットアップを画像で徹底解説

HTC viveは設定が最も難しいです。上記2機種を含め私が全て導入しましたが 、 HTC viveが一番時間がかかりました。周辺機器も設定項目もケーブルも一番多いので作業量が多いのです。 他にもパソコンは人によって環境が千差万別なので、 「***が入っているから動かない」といった事が起こるわけです。しかもまだVR機器は情報が充実していないので エラー処理もある程度できる必要が出てきます。 VR工房の環境ではHDMIのトラブル処理に大変時間を取られました。

HTC viveの設置からセットアップをまとめた記事はコチラ
HTC viveの設定からゲームプレイまでを画像付きで徹底解説

それぞれの気になる価格は

PSVR >>> Oculus Rift ≧ HTC vive

※価格は、すべて2017年2月時点のものです。

PSVR

現在公式サイトで44,980円+税、Play Station Camera同梱版は49,980円+税で販売されています。 他2機種より断然安いですし、PS4もゲーミングPCよりは手を出しやすい値段だと思います。 品切れで変えない場合は中古も視野に入れてみましょう。

HTC vive

現在パソコン工房さんで99,000円で販売されています。
パソコン工房 HTC vive販売ページ
他にも取り扱い店舗はありますので、いろいろチェックしてみるといいでしょう。

Oculus RIft

Oculus Riftは現在公式サイトからしか購入できません。英語サイトなのがやっかいです。 価格は83,800円で送料が10,800円かかるので94,600円になります。 ただ今から買うならOculus Touchモデルが絶対お勧めです。価格は118,400円(送料込み)になりますが、 前述し通りVRの没入間がまるで違います。

各モデルの今後について

恐らくすぐに新モデルが出ることはないと思います。 どのモデルもどんどん周辺機器を開発しているからです。 現在VR機器は進化の真っ最中で、それをどこで行うかというと周辺機器とアプリだと思っています。 もちろんグレードアップ版は出るかもしれませんが、それで「***のアプリができない」といった 事はすぐには起こらないでしょう。 今後のアップグレードの主流はコンテンツ側になると思われます。

唯一、アイトラッキングについては搭載モデルがすぐ発売されるかもしれません。 現在開発が進んでいる技術であり、既に発売までこぎつけそうなメーカーもあります。気になる方は調べてみて下さい。

各ヘッドマウントディスプレイ評価 まとめ

PSVRはPS4(プレステ4)をメインで使う方や価格を抑えたい向け。

PSVRの画像。

日本のゲームユーザーの多くはPS4メインでゲームをプレイしていると思います。PS4でのゲーム目的でVR HMDを検討してる方は 悩む必要もなくPSVRでいいでしょう。PS4に繋ぐだけでいいので、簡単お手軽に導入が可能です。 もちろん性能は多少落ちますが、VR体験として十分満足いただけると思います。 持ち運べますので、友達の家に持っていってVRとかも可能です。PCに繋ぐ物はPCの個体差の関係上難しいのです。

値段も大きなメリットです。
現在PC用ハイエンドHMDは10万円前後、周辺機器やパソコンのスペックアップを考えるとプラス5万~20万かかってしまう人もいます。(推奨スペックのゲーミングPCを用意した場合) PSVRなら44,980円+税(2017/2月時点)、PS4を買ったとしても10万円弱ですみます。仮に一切ルームスケールを使用しないならPSVRが断然オトクです。

PS4を持っていない方でも、わずらわしい設定が嫌いな方や苦手な方、日本語だけで遊びたいといった方にはお勧めです。 他2機種は設定が煩雑な上、英語も随所に入ってきます。 PS4とPSVRを買ってもHTCviveやOculusと総額はそこまで変わりません。

他にもPS4限定のタイトルがでた場合、PSVRでしかプレイできないといった事が起こりえます。タイトルの面からも、PS4ユーザーには断然PSVRがオススメです。

HTC viveはルームスケールで部屋全体をVR空間にしてプレイしたい方向け。

HTCviveの画像

一番価格の高いHTCviveですが、VRの没入間としては現在トップだと思います。 大きくプレイスペースが取れる方は是非ともHTC viveをプレイして頂き、VR世界に「入る」という感動を味わって欲しいです。 スペースを取れない方でも、例えばsteamをメインでゲームをプレイしている方にもベストです。

着座姿勢でもプレイはできるのですが、それだとHTC viveの真価を見ることはできません。 その場合はHTC viveを選択するメリットは薄れるでしょう。

Oculus RiftはTouchコントローラー導入で没入間の高い体感プレイをしたい方向け。

Oculusの画像

Oculus RiftはOculus Touchコントローラーが発売されて一気に熱いVR機器になりました。 Viveコントローラー以上の体感プレイを得られると評判なので、操作感が気に入れば買いです。遠出してでも体験してみることをお勧めします。 HTC viveより弱かったルームスケールの機能ですが、センサーが追加で発売されているのでその点も今後アップグレードされていくでしょう。 箱出しでは着座姿勢でプレイでき、必要時応じて周辺機器を揃える事で機能を増やして行けます。

この中で唯一、全てのインターフェースが英語です(2017/2/10時点) 英語が嫌いな方は別の選択肢をお勧めします。

いかがだったでしょうか、各種のハイエンドHMDをご紹介して参りましたが気に入った ヘッドマウントディスプレイはありましたか? 2016年がVR元年と言われており、2017年はVR機器飛躍の年となるでしょう。あなたも乗り遅れる前に体験してみよう。

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